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このページはこちらに移転しました NOT SWEET LITTLE SISTER 作詞/350スレ42 「お兄ちゃん、朝だよ。起きてってば。お兄ちゃん」 かわいくて乳でかくて 何故だか血まで繋がってない 都合よく親がいない 夜中にはにかみ 誘ってくる 「私たち、本当のきょうだいじゃないから、いいんだよ……?」 そんな妹がいるわけない! 現実は厳しい いつでも うざがられ 煙たがられ そのくせかわいくない! ふざけるな 妹萌えにFuck! 妹萌えにFuck! くだらぬ文化に滅びの唄を…… 「『お兄様♪』とか『お兄ちゃん♪』とか……そんな妹いてたまるかー! 立ち上がれ、全国の、本物の怪物(いもうと)を持つ兄(おとこ)たちよ! 今こそ、今こそ夢を見ている奴らの目を、醒まさせてやるのだー!」 そんな妹がいるわけない! 現実は厳しい いつでも うざがられ 煙たがられ そのくせかわいくない! ふざけるな 妹萌えにFuck! 妹萌えにFuck! くだらぬ文化に滅びの唄を……
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603 名前:【SS】:2013/04/21(日) 23 34 01.76 ID 3tnssI3n0 (※代理投下) SS『赤ずきん』 桐,京,あ,加 むかしむかし、あるところに、とても可愛らしい女の子がいました。 ある時、その女の子はお兄ちゃんの赤いパンツで、女の子のかぶるずきんを作ってしまいました。 そのずきんが女の子にとても似合っていたので、みんなは女の子の事を、『赤ずきん』と呼ぶ様になりました。 ある日の事、お母さんは赤ずきんを呼んで言いました。 「桐乃?お兄ちゃんが病気になったのよ。お見舞いに行ってあげなさい。きっと、喜ぶから」 「はい、お母さん」 「それじゃあ、このカレーを持って行きなさい」 赤ずきんがお兄ちゃんの所へ一人で行くのは始めての事だったので、お母さんは心配でたまりません。 でもお母さんには用事<井戸端会議>があって、一緒に行けないのです。 「いい?途中で道草しないようにね。それから、あやせたんと『オオカミ』に用心するのよ?」 「はい、お母さん。大丈夫だよ」 赤ずきんは、お母さんを安心させるように元気良く、 「いってきまーす!」 と、言って、出かけて行きました。 お兄ちゃんの家は、ここから電車で30分ぐらいかかるマンションの中にありました。 その日はとても天気のよい日で、赤ずきんがスキップしながら駅に向かって歩いていると、そこへあやせたんが現れたのです。 「こんにちは。可愛いわたしの桐乃ちゃん」 あやせたんはニコニコしながら、赤ずきんに話しかけました。 赤ずきんはお母さんに言われた事を思い出しましたが、エロゲ大好きの赤ずきんには、 あやかちゃんそっくりのあやせたんが悪い人間には見えません。 「こんにちは、あやせちゃん」 赤ずきんが返事をしてくれたので、あやせたんはニヤリと笑うと尋ねました。 「桐乃ちゃん、今からどこへ行くの? たった一人で」 「あのね、京介のお家。京介が病気だから、お見舞いに行くの」 「そう。それは偉いけど・・・あれ? そのバスケットの中には、何が入っているのかな?」 「お母さんの手作りカレーとエロゲー!京介の病気が早くよくなるように、持って来たの」 「そ、そうなんだ・・・ところで、どこなのかな?お兄さんのお家は」 「5つ先の駅の近く。ここからなら、電車で25分くらいかも」 「25分か・・・」 あやせたんは、ちょっと考えました。 (お兄さんの家を探して、お兄さんを埋めてしまうには、ちょっと時間が足りないかも。よし・・・) 「桐乃ちゃん。お兄さんの家に行く前に周りを見てよ。こんなにゲームショップもあるし、フィギュアも売ってるよ。 せっかくだから、楽しくお買い物をしてから行ったらどうかな。たとえば、ゲームを買い足すとか」 赤ずきんは、あやせたんの言う通りだと思いました。 妹ゲーを山のようにつんで持って行けば、お兄ちゃんはきっと喜んでくれるに違いありません。 「そうね、あやせちゃんの言う通りだわ。あたし、ゲームを積みながら行くわ」 赤ずきんはさっそく、色々な妹ゲーを探し始めました。 さて、赤ずきんと別れたあやせたんは、そのまま真っ直ぐお兄ちゃんの家を探しに行きました。 トントンと、戸を叩くと、 「っせーな。誰だよぉ?」 と、言う、ガラの悪そうな声がしました。 あやせたんは、天使の様な声を出しました。 「桐乃だよ。カレーとゲームを持って来たの。開けてちょうだい」 それを聞いたお兄ちゃん(?)は、うれしそうな声で、 「おっ、桐乃ぉ?カギかけてねーし、入っていーぜぇ?つーか、加奈子ぉ、出るのめんどーだしぃ?」 「そう?それじゃあ、遠慮なく」 あやせたんは戸を押し開けると、ベッドにだらしなく体を投げ出してるかなかなちゃんに飛びかかりました。 あやせたんは、怖さのあまり気を失ってしまったかなかなちゃんから、星くずうぃっち☆メルルの衣装を剥ぎ取ると、 あとはひといきに、かなかなちゃんを埋めてしまいました。 それからあやせたんは、メルルのコスプレをして、ベッドの中へ潜り込みました。 何かがおかしい気もしましたが、あやせたんの頭は桐乃を手に入れることで一杯で気が付きません。 その頃、赤ずきんはまだ妹ゲーを買っていましたが、やがて手に持ちきれないほどたくさん買ってしまうと、 やっとお兄ちゃんの家へ行く事を思い出しました。 「そうだ、急いで行かないと」 お兄ちゃんの家に行ってみると入り口の戸が開いていたので、赤ずきんは不思議に思いました。 「どうしたんだろう? 京介は、いつも戸を閉めておくのに」 赤ずきんが家の中へ入ると、いつもと違った、変な匂いがする様な気がしました。 でもそれが、妹パンの匂いだとは気がつきません。 部屋の奥のベッドには、お兄ちゃんが寝ています。 「こんにちは、京介」 赤ずきんが大きな声で挨拶しましたが、何の返事もありません。 赤ずきんは、ベッドに近づきました。 お兄ちゃんは妹パンを握り締め、不自然に腰を曲げてしまっています。 (京介の様子が変。病気でこんなになってしまったのかな?) 赤ずきんは思い切って、お兄ちゃんに馬乗りになってみました。 「京介、京介の鼻は、ずいぶんと大きいのね」 すると、お兄ちゃんが言いました。 「そ、そうとも、お前の匂いがよく嗅げる様にな」 「それに目が大きくて、光っている。何だか怖い・・・」 「こ、怖がる事はないぜ?可愛いお前を、よく見る為だから」 「それに、京介の胸ってとっても広い・・・京介の胸ってこんなに広かったかな?」 「そうだよ。大きくなくては、お前を抱いてあげる事が出来ないもの」 「それから、何て言っても、その大きなリヴァイアサン。京介のリヴァイアサンがあんまり大きいから、びっくりしちゃった」 「そうとも。大きくなくては、お前を・・・」 「・・・お前を?」 「食べられないからさ!」 お兄ちゃんはそう言うと、赤ずきんを食べてしまいました。 「ああ、食った食った。桐乃を食って満足だ」 そうこうしてるうちに、赤ずきんはすっかりお腹が大きくなったので、そのまま婚姻届を出してしまいました。 これでもう、お兄ちゃんも逃げられません。 こうして、悪い『オオカミ』がいなくなって、みんなはひと安心です。 赤ずきんも、お兄ちゃんと一緒に居られて満足そう。 それに、今でもたまに食べられているとか・・・。 何にせよ、二人はいつまでも、幸せにくらしましたとさ。 おしまい ----------
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▼● Save My Sister 依頼者: ボーディン(Baudin) / ジュノ上層・民家 依頼内容: 悪霊が取り憑いた姉を助けてほしい。 ジュノ上層 / 教会 Mailloquetat ここは女神を祀った 聖堂です。あなたも女神に祈り、 日々の罪を清めるがよろしい。 Albrecht あぁ、神父様……。 Albrecht あれから一向に回復の兆しは見えません。 わたしはどうすればいいのでしょう。 Mailloquetat おぉ、アルブレヒト……。 お前の純真な祈りは必ずや神の御心に届く ことでしょう……。 Mailloquetat 祈りなさい。 祈ることですべては許されるのです……。 Albrecht は、はい……。 Albrecht あぁ、神様……! どうか我々をお助けください……。 わたしにはもう祈ることしかできません。 Mailloquetat あなたも あの信心深き者のように祈るがよい。 Mailloquetat そうすればきっと神は あなたを守ってくれることでしょう。 Alista お兄ちゃん……。 Mailloquetat あなたも あの信心深き者のように祈るがよい。 ジュノ上層 / 民家 Baudin ねぇ、何か分かった? 選択肢:姉の病気について何か分かったか? 実は…… Baudin ううん、いいよ。気持ちは分かるけど 顔を見れば分かるって。 いや全然 Baudin そう、やっぱり……。 でも気にしててくれてありがとう。 Albrecht やぁ、ボーディン。 オーディアの具合はどうだい? Baudin ずっとあの調子だよ、アルブレヒト さん……。 Albrecht そうか……。 でも大丈夫。僕が毎日祈りを捧げてるから よくなるはずだよ……。 Baudin うそだっ、姉ちゃんは治らないよ! Albrecht 何を言ってるんだ、ボーディン……? Baudin 姉ちゃんは呪われるようなことなんて してないもん! 何か心あたりとかないの? そんなんじゃ、姉ちゃんはいつまでもあのまま だよっ! Albrecht 今日のボーディンはどうかしてるな……。 また出直すとするよ。今度来る時までに 機嫌をなおしといてくれ。 Alista ボーディン、何かあったの? 兄さん、ひどく考え込んでてあたしのことに 気づいてくれなかったわ……。 Baudin いや、何でもないよ。 Alista ……そう、何もなかったならいいんだけど。 で、お姉ちゃんの調子はどう? Baudin うん、ありがと……。でも、あんまりよく ならないんだ。ねぇアリスタ、姉ちゃんと ピクニックに行ったとき、ほんとに変わったこと なかった? Alista い、いえ、別に変わったことなんて。 Alista あたし、きっと今によくなると思うわ……。 Baudin そうだといいんだけど。 Alista じゃあね、元気出して! Alista 絶対だよ! Baudin ……。 もうおいらどうしていいんだか……。 Baudin もし姉ちゃんを治す方法が 分かったら、教えておくれ。 おいら、どうしていいか分かんないよ。 ル・ルデの庭 通常時 +... Neraf-Najiruf この仕事をしていると 時々信じられない出来事に遭遇したりする。 前にエルディーム古墳で新米が呪われちまった 時なんかは、本当にどうしようか困ったものだ。 Adolie もしかすると、現在我々の想像が 及ばないような出来事が進行しているのかも しれないな。 Neraf-Najiruf エルディーム古墳で悪霊に 呪われちまうことがあるんだ。前に一緒に入った 新米がやられちまって……。生肉を食べたがるわ、 暴れるわでそりゃ大変だったな、あん時は。 Neraf-Najiruf で、いろいろ考えたんだが、 エルディーム古墳の石造りの部屋に 燭台があるだろ? 悪霊はあの火を嫌うらしい。 Neraf-Najiruf だからあの火をランタンにつけて 持ってきたらなんとか助けることが出来たんだ。 Adolie うむ……。だが、悪霊の種類によっては あの火を好むのもいると聞いたぞ。その場合 火を持ってくるのは逆効果だな。 Neraf-Najiruf じゃあ、あの時は運が よかったんだな。他に方法も分からなかったし、 オレに出来ることはあれぐらいだったからな。 Neraf-Najiruf もし必要だったらその時使った ランタンを貸してやるが、どうだい? 選択肢:ランタンを借りようか? 今はやめておく Neraf-Najiruf そうか、必要ならいつでも 貸してやるから言ってくれ。 借りる Neraf-Najiruf とりあえずランタンに火をつけて 持ってきてみることだな。どうせ他に方法も 分からないんだし。 Adolie 確かあそこには燭台が4つあって 定められた順番につけていかなければ ならなかったような気がするが……。 Neraf-Najiruf そうだそうだ、順番があって 手こずった覚えがある。けど、その順番は 忘れちまったな。まぁ、行けば何とかなるさ。 だいじなもの ジュノ親衛隊のランタンを手にいれた! ジュノ親衛隊のランタン ジュノの親衛隊員から借りたランタン。 火は消えている。 エルディーム古墳の石造りの部屋にある 4つの燭台から火をつけると 悪霊を退散できるらしい。 Neraf-Najiruf とりあえずランタンに火をつけて 持ってきてみることだな。どうせ他に方法も 分からないんだし。 Neraf-Najiruf エルディーム古墳にはいくつか 燭台があるが、石造りの部屋にあるやつだからな。 洞窟にある燭台はまた別の効果があるらしいから 間違えるなよ。 Adolie もしどの悪霊が取り憑いて いるのか分かれば確実な対処方法も 分かるんだろうが……。いちかばちか、だな。 ジュノ上層 Baudin え、それで姉ちゃんが 治るかもしれないの? エルディーム古墳は すごい危ないところだから気をつけてね! おいら、無事をお祈りしてるよ。 エルディーム古墳 (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) かすかだがジュノ親衛隊のランタンに 火がついたようだ。だがこれでは効力はないだろう。 (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) さきほどよりジュノ親衛隊のランタンの火が強まったようだ。 (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) さきほどよりジュノ親衛隊のランタンの火が強まったようだ。 (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) ジュノ親衛隊のランタンに火がついた! だいじなもの ジュノ親衛隊のランタンを手にいれた! ジュノ親衛隊のランタン ジュノの親衛隊員から借りたランタン。 火がついている。 悪霊を退散できるらしい。 最初に順番を間違えた場合 +... (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) なぜかジュノ親衛隊のランタンに火がつかない……。 途中で順番を間違えた場合 +... (Brazierを調べる) 選択肢:ジュノ親衛隊のランタンに火をつけようか? つける つけない(キャンセル) 不思議なことにジュノ親衛隊のランタンの火が消えてしまった……。 (Brazierを調べる) 燭台に灯がついている。 ジュノ上層 Baudin えっ、これで姉ちゃんは治るかも しれないだって? ありがとう、はやくはやく! Baudin じゃあ早速……。 姉ちゃん、もうすぐ治してあげるからね! Albrecht 待つんだ、ボーディン! それじゃ治らない、むしろ悪化させてしまう。 Baudin アルブレヒトさん……? アリスタも……。 一体どうしてそんなことを知ってるのさ? Albrecht 妹が教えてくれたんだ……。 Alista ご、ごめんなさい……。 あたし、オーディアさんを治す方法を 知ってたの……。 Baudin えぇっ……、どういうこと? Alista グスッ、でもごめんなさい……。 あたし、お兄ちゃんをオーディアさんに 取られたくない、って……。 Alista 一緒にピクニックに行ったとき オーディアさんに悪霊が取り憑くところを 見たの……。だからどうやれば追い払えるか すぐに分かるはずだった……。 Alista グスッ、でもごめんなさい……。 あたし、お兄ちゃんをオーディアさんに 取られたくない、って……。 Alista あたし、ひとりぼっちになっちゃうって。 それでだまってたの……。 オーディアさんがあのままなら、 お兄ちゃんはあきらめるかと思った……。 Alista でも、それは違ってた。 お兄ちゃんはオーディアさんを本当に愛してた。 それがよく分かったの……。 Alista それに、ボーディンが悲しんでるのを これ以上見てられなくって……。 ホントにごめんなさい……。 Baudin ……。 Albrecht ボーディン、 僕からも謝る……、許してやってくれ。 アリスタもオーディアのことを 憎んで言わなかったわけじゃないんだ。 Baudin ……。 Albrecht ボーディン、 僕らを許してくれなくてもいい。 だけど、一刻も早くこれをオーディアに! Baudin これは……? 一体どうしたの? Albrecht これでアリスタが見たっていう悪霊を 追い払えるはずさ。モンスターどもがうろついてて ちょっと傷を負ったけど、こんなのオーディアの つらさに比べればたいしたことない……。 Baudin アルブレヒトさん、アリスタ……。 分かったよ。おいら、2人を信じるよ。 Baudin 姉ちゃん、アルブレヒトさんが 危ないところまで取りに行ってくれたんだ。 絶対治ってよ! Audia ウググッ……! 貴様ら、なぜこれを! グアァァァアアアア!!!!! Audia う、うぅん……。 Audia ハッ!? ここは一体……、わたしの家……だわ? わたし、どうしてたのかしら? Baudin 姉ちゃんっ! Audia ボーディン、どうして泣いてるの? 一体何があったの……? Albrecht あぁ、僕のかわいいオーディア……。 いいんだ、もういいんだよ……。 Audia みんな一体どうしちゃったの……? さっぱり分からないわ……。 Alista ごめんなさい、ホントにごめんなさい! Baudin アリスタ、 姉ちゃんとアルブレヒトさんが一緒になったって、 君はひとりぼっちになんかならないよ。 Alista えっ? Baudin おいらたちと一緒に暮らすんだろ? Alista そ、それじゃあ、許してくれるの? Baudin うん、おいらもアリスタの気持ち、 少し分かる気がするもん……。 Albrecht すまない、オーディア。 君をあんな目にあわせてしまって……。 Albrecht ボーディン……。 Albrecht そして見知らぬ方、本当にありがとう。 Albrecht 僕は恥ずかしいことに現実から逃げて いたようだ……。 Albrecht 神に祈る前にやらなければならない、 自分でも出来ることが絶対ある……。 そんな簡単なことも僕は忘れていた……。 Albrecht 自分が窮地に陥った時、 それでも自分が何かをしなくてはならない時……。 Albrecht そんな時、祈りを捧げることで 自分の中に少しばかりの勇気と希望がわいてくる。 自分が何もしないのでは、意味がないんだ……。 Albrecht これはオーディアのためにしてくれた ことへのお礼です。そして僕の目を覚まさせて くれたことに感謝しています。 ホーリーメイスを手にいれた! ホーリーメイス D24 隔300 追加効果 光ダメージ Lv43~ 戦白ナ 3000ギルを手にいれた! Albrecht ボーディン、これからは オーディアのことは僕に任せてくれないか……。 もう二度とこんなことがないように彼女は 僕が守る……! Baudin ……。 Albrecht ボーディン、お願いだ。この通りだから! Baudin ……うん、分かったよ。姉ちゃんと一緒に 幸せになっておくれよ。 Albrecht ありがとう、ボーディン……。 Albrecht オーディア……。 Audia アルブレヒト……。 称号:エクソシスト見習い Baudin おかげで姉ちゃんが元に戻ったよ、 どうもありがとう。 姉ちゃんのあんな笑顔、久しぶりに見たよ。 ヘヘッ……。 ル・ルデの庭 Neraf-Najiruf そうか、オレの方法では ダメだったか。ま、何にしろ治ってよかったな! Adolie ふむ、思った通りだ。 これはひとつ勉強になった。警備日誌にでも 書いておこう。 Adolie しかし、私が一番不思議なのは 彼があの背丈でどうやって燭台の火を ランタンにつけたか、だ。 ▲ ダボイ村の紋章 姉ちゃんを助けて ■関連項目 ジュノ上層 Copyright (C) 2002-2013 SQUARE ENIX CO., LTD. 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115 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 13 49 ID H/8YPaTB 広い玄関に出る。 扉は開け放たれており、その向こう。切り取られた景色の四角に、実妹が立っている。 いつもの、爽やかで大人しめの私服姿。手には大きな蝙蝠傘。 「お兄ちゃん、迎えに来たよ。帰ろう?」 放課後に教室にやって来るような気軽さだった。 電話口では泣いていたように感じたが、気のせいだったのだろうか。 ヘルパーさんはいない。聖理は僕の胴に手を回し、コアラのようにしがみついている。 「態々ここまできたのか?」 僕はちょっと驚いた。迎えにくるにしても、距離が距離だ。 「雨が降るって云ってたから傘を持ってきたの。街中を連れ回されて疲れている時に濡れたら 風引いちゃうから」 小首を傾げる様に笑顔。そして一瞬だけ従妹を見た。 「さ、お兄ちゃん。こっちに来て?」 妹は僕に手を伸ばす。その瞬間、従妹の腕が僕を後方に引いた。 「お、おい、聖理・・・?」 すっと、聖理が前へ出る。まるで立ち塞がる様に。 「コトリ」 「なにかな、さとりちゃん」 聖理の顔に笑みはない。対して理理は薄く笑っている。 「にいさんはここにいるの。貴女とは帰らない」 「――――」 驚いたように表情を消す。 その発言に僕が困ったような顔をすると、すぐに理理は笑顔を取り戻した。 「さとりちゃん。お兄ちゃん困ってるよ?」 亀裂のような笑み。 まるで嘲笑のような。 聖理は振り向くと、僕に縋り付く。 「帰らないよね、にいさんっ。にいさん“今日は聖理といてあげる”っていったものね!? まだ『今日』は終わってないものっ。にいさんは、聖理を置いて帰らないよね!?」 「聖理・・・・」 必死にしがみついてくる従妹に無体なことは云い難い。けれどずっとここにいられるわけでもない。 「また来るから。な?」 「やっ!やぁ!いっちゃやだ、やだよ!にいさん、聖理との約束破るの?いやだよぉ、聖理を 一人にしないで!聖理、なんでもするからぁ!!良い子にするからぁ!だから、だからっ」 「――さとりちゃん、私のお兄ちゃんを困らせないでくれるかなぁ?」 狂乱の歌声を遮る穏やかなアルトボイス。従妹はピクリと揺れると、ゆっくり振り返る。 「コトリ・・・・・。私からにいさんを獲るの?」 低い――メゾソプラノにしては低すぎる声。 従妹はどんな顔をしているのだろうか、後方からは見えない。 「獲る?獲るってなにかな?お兄ちゃんは“私の許に”帰りたがっていて、私はそのお兄ちゃんを 迎えに来ただけ。獲るわけじゃないよ?ああ――『取り返す』には近いかもしれないね。 あ、さとりちゃん、そんな顔しないで?お兄ちゃんと離れる辛さはよくわかるから。“私が” 誰より、何より、お兄ちゃんと離れる寂しさをわかってるから、ね?」 困ったように、宥めるように理理は云う。 顔の見えない従妹は拳を握り締め、ぎりぎりと歯を鳴らした。 「良い音だね。やっぱり“それ”はさとりちゃんのほうが似合うよ」 くつくつと笑った。 「理理」 僕はたまらず声をかけた。 「そう云ういいかたはするんじゃない。聖理だってたまにしか逢えなくて寂しいんだ」 「お兄ちゃん・・・・」 呆けたような顔。 そしてすぐに聖理を睨みつける。 「理理」 「・・・・・はい」 「すぐに行くから、そこで待ってなさい」 「・・・・・・は、い」 俯く妹。 僕は聖理をつれて室内(なか)に戻る。 (なんだか剣呑な雰囲気だったなぁ。二人とも寂しがりだからか・・・・・) 116 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 15 18 ID H/8YPaTB 溜息をひとつ。 僕は腰を落とし、従妹に目線を合わせる。 「聖理」 「にいさん・・・」 「残念だけど、家に帰る。でもすぐまた逢えあるさ。だから、我慢できるな?」 「そんなの、無理・・・・だよ・・・」 ぶんぶんと首を振る。 「にいさんは、聖理よりコトリの方が良いの?にいさんは聖理を一人にするの?」 「住む家がある。だからそこに帰るだけだ。お前を一人にしたいわけでも、理理のほうが 大事だからってわけでもない」 どっちも大切な妹だ。 「でも、でもっ・・・」 「仕方ない奴だな」 そっと抱き寄せ頬に口づける。 「――え」 「我慢、できるな?」 「え、え、にいさん、今の、え?」 「また来る。だから安心しろ」 「い、今、聖理のほっぺに、にいさんが、いま、え?ほっぺに、ほっぺ」 「我慢、できるな?」 「あ、う、・・・・うん・・・・」 焦点の定まらない瞳でコクコクと頷く。 子供のころ家を留守にしがちな両親に縋り付いた時、母が僕にやったこと。 「偉いぞ。聖理は良い子だな」 頭を撫でてやる。 「あ、う。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほっぺ・・・・」 ぽんぽんと頭を叩く。 またな、と云って廊下に出る。聖理は気づいているのかいないのか、そこに立ち尽くしていた。 ヘルパーさんに挨拶を済ませ玄関へ。耳には雨音が響く。降ってきたみたいだ。 「おまたせ」 理理に云う。 「早かったね、お兄ちゃん。さとりちゃんは納得したの?」 「ああ」 「え」 妹は目を丸くする。 「なんだよ?」 「だって、あんなに取り乱してたのに」 「ま、そんなこともあるさ。帰るぞ」 「あ、う、うん」 驚いたままの妹を伴なって玄関をでる。 扉を閉めた。降り始めだというのに雨足は強い。 「理理、傘くれ」 「あ、あのね、お兄ちゃん、そのことなんだけど」 妹は苦笑いする。僕は理理の手の中を見た。 「・・・・一本?」 「うん。自分の分、忘れてきちゃった」 「ドジ」 「あぅ・・・」 しょんぼりと俯く。 「しょうがない、おっきめの傘だし、一緒に使うか」 「う、うん・・・・!」 妹は笑顔で頷くと、そっと寄り添った。 傘を開く。バネ仕掛けの雨具が、ぱん、と小気味良い音をたてた。 「やっぱり、置いてきて良かった」 「忘れたことを喜ぶな」 「うん。そうだね。忘れたの。忘れたんだよ」 あははと笑う。僕は一回だけ妹を小突くと空を見上げた。 「いくか」 117 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 16 45 ID H/8YPaTB 「うん。帰ろう。二人のおうちに」 すでに暗くなった道を行く。妹は穏やかな顔でずっと微笑んでいた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― なんとかお兄ちゃんを取り戻せました。 あの偽者があれ以上駄々をこねるなら、傘の先で喉を突いてしまおうとも考えていたんですが、 私のお兄ちゃんは理理の許に帰りたがっていましたから、簡単に決着がついたんですよ。 帰りは相合傘でした。ううん。愛愛傘と云うべきでしょう。 世界で一番相性が良く、宇宙で一番仲の良い兄妹ですから、きっと絵になったはずです。 お兄ちゃんは私を愛してくれているので、とても気を使ってくれます。 雨はかなり強かったので、私が濡れないよう、傘を寄せてくれていたんですよ。 お兄ちゃんは昔から無言で優しさをくれるんです。 寄り添って歩くことのできる幸福。 そして手を伸ばせば掴める愛しい人の身体。 大好きなお兄ちゃんの顔を、ずっとずっと見て歩きました。 お兄ちゃんを見ていると、心がほかほかするんです。 ほかほかしすぎて、イケナイ気持ちになるときもありますが、今はまだ我慢します。 唯、一つだけ嫌なことがありました。 臭うんですよ、凄く。 大嫌いな臭いがプンプンしました。 お兄ちゃんには毎日毎日私の匂いを染み込ませているんです。皮膚と肉を通り抜けて、骨の髄まで。 ううん。心の底と、脳味噌の中と、心臓の中心まで、血の中まで、魂まで、匂いを擦り付けているはず なんです。 なのに。 “あの女”の臭いが私の愛しいお兄ちゃんに纏わり付いていたんです。 それがとても許せなかった。 だって、あんなにしっかり臭いが付いているんですよ。 それってつまり、お兄ちゃんにずっとくっついていたってことじゃないですか。 そういえばお迎えに行ったときも“あの女”はお兄ちゃんに張り付いていました。 やっぱり喉を突いておけば良かったかな? その女の臭いです。普段の私なら吐いていたかもしれません。 でも、臭いのもと――視線の先にはお兄ちゃんがいるんですよ。不快感を幸せが上回ったので、 戻すことはありませんでした。愛の奇跡でしょう。 でも、家に着いたらすぐにお風呂に入って貰いました。消臭・消毒のためです。 お兄ちゃんは優しいので、「お前も冷えただろう?先に入って良いよ」と云ってくれました。 でもね、お兄ちゃん。そこは「一緒に入ろう」が正解だよ? 私はお兄ちゃんを先にお風呂に入れました。臭いの件や、傘をずらしていたので私よりも 濡れているからっていうのも理由ですが、実は他にやることがあったんです。 後片付け。 それが最優先でした。 あの偽者に耳障りな声を聞かされ、お兄ちゃんをとられた後、気づいてみたら、調理中の夕御飯が 散らばっていました。どうやら食器や食材をそこかしこに叩きつけていたようです。 柱に刺さった包丁を抜き、割れ物を拾い、歪んだ鍋を洗って、床と壁を掃除する。 大部分はあの家に行く前にやったのですが、一秒でも早くお兄ちゃんを取り戻したくて、 途中で外に出たのでした。窓ガラスや食器棚を割らない辺り、私はかなり冷静だと思います。 お兄ちゃんが入浴している間にお片づけを済ませます。大切なお兄ちゃんに怪我でもさせたら、 私は発狂してしまうでしょうから。 お風呂から上がったお兄ちゃんとお茶漬けを食べました。私は晩御飯を食べていませんでしたし、 お兄ちゃんはあんな所で気も休まらなかったでしょうから、御飯を食べた気にならなかったしょうし、 ちょうど良かったです。 お兄ちゃんには私の愛情と愛液がたっぷり入った特別製を食べて貰ったんです。 「美味しいよ、理理」 私の『特別』は喜んで貰えたみたいです。 夜も遅くになったので、寝ることになりました。 私の寝巻きはお兄ちゃんのカッターシャツです。 子供のころからずっとずっと、お兄ちゃんのおさがりを着ているんですよ。それらを着ていると、 まるでお兄ちゃんに包まれているような気分になれるんです。でもやっぱり本物のお兄ちゃんの 身体が一番好きなので、寝ようとしていたお兄ちゃんのお布団に潜り込んでしまいました。 118 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 18 05 ID H/8YPaTB お兄ちゃんはやれやれって顔をしましたが、やがて「しょうがないな」と認めてくれました。 お兄ちゃんのお古を着て、お兄ちゃんのお布団に包まれて、お兄ちゃんと寝るんです。 きっと私は、世界一幸せな女の子なんだと思います。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 雨はすでに止んでいた。 陽光は明るく、碧空には雲ひとつない。庭の草花が湿っていないところを見ると、夜のうちに 晴れたのだろう。 6時半。僕の起床する時間だ。ある程度の身支度を整えてキッチンへ向かう。途中からトントンと 小気味良い音がした。 「おはよう、理理」 「おはよう、お兄ちゃん。もう少しで出来るから、待ってってね」 制服姿にエプロンをした妹が振り返る。朝食を作っているところらしい。 「今日は味噌汁か。良い匂いだな」 「ここのところ、お吸物が続いたから、変えてみようかなって」 はにかむように笑う。妹は笑顔も穏やかなものが多い。 身体を戻してみつばを切る。どうやら味噌汁は豆腐となめこの模様。 着席して暫く待つと、あいも変わらず気合の入った和食が並ぶ。 「お兄ちゃん、ちょっと待ってね」 御椀に盛り付けた味噌汁を僕の前に置いた理理は、5センチ程度の小瓶を取り出す。 「いつものやつか」 「うん。隠し味」 微笑して、瓶の中の液体を混ぜ込んでゆく。 理理はこうして、僕の食べるものに『何か』を混ぜるときがある。自分のご飯には決して混ぜず、 僕にだけ“それ”を食べさせる。瓶は何種類かあるようだが、中身はいずれも不明である。 いつもは素直で僕に隠し事をしない妹も、小瓶の正体については教えてくれない。唯、小瓶の 混ぜられた品を食べると、理理はとても嬉しそうにする。 二人で『いただきます』をして、食べ始める。身内びいきかもしれないが、本当に美味い。 「今日のお勧めは、玉子焼きだよ」 「ふうん、どれどれ」 ほうれん草の玉子焼きを口に放り込む。 「うん。美味しいな、少ししょっぱいけど」 「え、しょっぱかった?ごめんねお兄ちゃん、ちょっと入れすぎちゃったみたいだね」 「ん?ああ、塩か」 僕が問うと、理理は答えずに笑った。妙に嬉しそうだ。 食事を終える。後片付けをしながら「今日もいっぱい『食べてくれた』ね」と理理は満足そうに云う。 その後、僕の髪にブラシをかけ、ネクタイを結びなおす。よくもまあ自分以外の人間の準備など嬉々 として出来るものだ。嬉しいが複雑だ。 「理理はさ」 「うん。なあに、お兄ちゃん」 兄貴の身なりを整えながら笑顔で僕を覗き込む。 「いや、何でもない」 兄貴離れしたほうが良い、そう云おうとして口を噤んだ。 (云ったら多分、泣くからなぁ) 時を経れば、自然と離れて行くだろうか?高校一年になっても今だベッタリな妹の姿を見て、 少し不安に思う。 「ふふっ。ヘンなお兄ちゃん」 ニコニコと笑う。理理は本当に楽しそうだ。 (こういうこともしなくて良いと云ったら、やっぱり泣くだろうな) 「はい、おしまい。うん、お兄ちゃん今日も素敵だよ?」 僕を整え終わった理理は満足そうに兄を見る。こころなしか顔が赤い。 「そうか。ありがとう。お前は今日も可愛いぞ」 頬を撫でてやる。理理は耳まで赤くして俯いた。兄貴相手だというのに、純な奴だ。 連れ立って家を出る。理理は度々僕を見上げていた。いつもと少し様子が違う。普段の妹は ちらちらと見るのではなく、ずっと見上げているのだから。 「理理」 「なあに、お兄ちゃん?」 119 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 19 17 ID H/8YPaTB 「なにか俺に云いたいことがあるのか?」 「わ、わかる、の?」 「何年兄貴やってると思ってる?」 「嬉しい、な。やっぱりお兄ちゃんは私のことを見てくれてる・・・」 心底より嬉しそうな顔をする。うっとりと表現したほうが正しいだろうか。 「それで」と聞くと、何度か目を伏せ、躊躇いがちに云う。 「あ、あの、ね」 「うん」 「その、今度のお休みの日に・・・・おにぃちゃん・・・と・・・・デ、デー・・・・お、お出かけ、 したいなって・・・」 「外出ねぇ・・・」 そうきたか。インドアな妹にしては珍しいおねだりだ。 (もしかして、昨日聖理と出かけたからか?) 小柄な血縁を見おろす。期待半分恐怖半分で僕を窺っている。 「まあ、たまにはそれも良いか」 「ほ、本当・・・・!?」 「ああ。こんなことで嘘は吐かないよ」 妹の頭に掌を乗せる。理理は何度も「ありがとう、ありがとう」と云っていた。 そんなに嬉しいものだろうか?僕はまた少し複雑になる。 兄離れさせる――そう考えると断ったほうが良かったろうか? (いや) 邪険に扱うことが兄離れさせることとイコールではない。 僕は首を振った。 放課後になる。 いつもはなるたけ理理と一緒にかえるのだが、時間割が異なるときはその限りではない。 妹は7,80分待ってでも一緒に帰りたがるが、僕がそれを許さなかった。 買い物やら掃除やら、その時間で出来ることは多い。なによりいつも僕と帰ってばかりでは、 妹の環境にも広がりがなくなるだろう。 今日は僕が遅くなる。だから妹はすでに帰宅しているはずだ。 HRが終わり、帰り支度をしていると、先に教室を出たクラスメイトが駆け込んできた。 「お、おい、月ヶ瀬!」 「ん?」 息を切らす級友。彼は僕の肩を掴んだ。 「お、お前、か、彼女いたのか!!!」 「は?」 首を傾げる。何を云い出すのだろうこの男は。僕にはそんなものは居ない。 こいつが大きな声で問いただしたものだから、まだ残っていたクラスメイトたちがざわめき始める。 「なんだよ、やっぱ彼女居たのか」 「えーショックぅ~、月ヶ瀬くん彼女もちかー」 「何だ何だ、“撃墜王”は撃墜されてたのかYO」 口々に勝手なことを云いやがる。僕は駆け込んできた級友をじろりと睨んだ。 「いきなり駆け込んできて、なんだそれは?あと手を離せ」 「いや、だって、今外に、超可愛い娘がいて、お前を待ってるって」 「よくわからないが、俺は今日待ち合わせなんかしてないぞ?あと手を離せ」 やりとりを聞いてるギャラリーたちがまたざわざわ。 「なんだよ~、しらばっくれてんのかー?」 「いや、彼女じゃなくてコクりに来たのかもよ?」 「つまりまた撃墜されるのか」 うるさいなあ。僕は溜息を吐く。 「外に居るってことは、この学校の娘じゃないってことか?」 めんどくさそうに聞いてみる。彼は頷いた。 「ああ、違うね!それがなんと聞いて驚け!その娘の着てる制服は、あの光陰館(こういんかん) のものだ!!」 おお~!と、教室が唸る。 光陰館と云えば、この辺りでも有名な名門私立である。従妹の聖理も通っているところで、 清楚で可憐な制服が可愛いともっぱらの噂だ。近隣の高校の間では光陰館はステータスであり ブランドでもあった。 (もしかして) 僕は鞄を掴んだ。 120 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 20 41 ID H/8YPaTB 「なあ、その娘、もしかしてちっちゃいか?」 「おお、ちっちゃいぞ。こうぎゅ~って、抱きしめたくなるくらいに。でもおっきいぞ。 いや、なにが大きいなんて、そんなこと云わせんなよ」 勝手に照れている。 「間違いないな」 僕は呟く。 「なあ、あの娘お前の何なんだ?マジで可愛いんだが。理理ちゃんとタメ張れるくらいの容姿だぞ?」 その言葉にもう一度教室がおお~!と唸る。 「おいおいマジかよ、理理ちゃんクラスの娘なんて、テレビの中でも見たことないぞ」 「みてえな、見に行くか。よし、行って来る」 教室の中がうるさい。僕は級友を押しのけて校門へ向かった。 「メールは別にきてなかったんだがな・・・」 校門には人だかりが出来ていた。可愛いとか、綺麗だ、とか大きいとか小さいとか、色々な呟きが 耳に入る。光陰館、光陰館、と囀る人並みを抜けて校門へ。 そこには大きなツリ目の、とんでもなく可愛い少女が佇んでいた。 「聖理」 「にいさん」 呼びかけるのと、駆け寄ってくるのはほぼ同時だった。名門私立の制服を着たちいさな身体が 僕の腕の中に納まる。 「逢いたかったよぉ、にぃさぁん」 僕の体をぎゅうぎゅうと抱きしめる。こんなところではまずいだろうに。 周りがざわめく。 「うわー、月ヶ瀬のかよー」 「にいさんとか云ってたぞ?」 「光陰館だ、お嬢様だ」 「バカップル死ね。氏ねじゃなくて死ね」 雑音がうるさい。 「聖理、ちょっと移動しよう、ここは良くない」 慌てて云う。従妹はうんと笑って腕を絡める。周囲の視線がまた痛い。 僕は聖理を引っ張るようにしてその場を離れた。 多分そのときの僕は、酷く情けない顔をしていたことだろう。 駅前の大通りから少し離れた小さな通りにその喫茶店はある。 『Silurian Period』と云うのが正式な屋号だが、シルル紀と呼ばれることのほうが多い。 店内は一面硝子張り――いや、水槽張りと云うべきか。ともかく、来客者を囲むように 魚が泳いでいる。熱帯魚や観賞魚ではなく『甲冑魚』が。 デヴォン紀末に滅んだはずの古代魚が壁代わりの水槽の中で泳ぐ。 淡水性甲冑魚も海水性甲冑魚もいっしょくただ。肉食性とそうでないものも混泳している。 ペーハーの管理や捕食・共食いはどう防いでいるのだろう? 気にするときりがないが、その点に目をつぶればとても感じの良い店で、知る人ぞ知る隠れた名店 となっている。ただし、値段はちょっと高い。 その店で、聖理は紅茶を、僕は焙じ茶を飲んでいる。四人がけの席だが、聖理は向かいに座らず 真横に陣取り僕にすりついている。 「で、今日はどうしたんだ?」 お茶を啜りながら尋ねる。聖理もそうそう僕に逢いにはこれないはずだが。 「うん。今日ね」 身体を密着させる。 「一日中、ぽーっとしてたの」 「ぼーっと?授業中もか?」 「うん。頭に入らなかった」 「おいおい、大丈夫なのかそんなんで。お前の所、学力の低下に厳しいだろう?」 「それは大丈夫。一日分くらいはどうってことないから」 そういえばこいつは成績優秀だったな。 「でね、昨日からずうっと、にいさんのことばかり考えてたの」 「俺?」 「うん。にいさん。聖理の、にいさんのこと」 どこか潤んだ瞳で僕を見上げる。頬が蒸気している。 121 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 22 27 ID H/8YPaTB 「にいさんのことばかり考えて、全然眠れなかった。学校でもそう。ずっとずっと、にいさんのこと 想ってたの。それで、気づいたらあそこに立ってた」 「なんでそこまで・・・」 「なんで?にいさんのせいだよ?」 潤んだ瞳のまま、僕の体を掴む。顔と顔が近い。 「にいさんが聖理に『あんなこと』するから、聖理、にいさんのことしか考えられなくなっちゃった んだよ・・・」 うっとりとした顔で、自らの頬を撫でる。そこは昨日、僕がキスをした場所だった。 「聖理ね、わかったの。やっぱりにいさんは聖理を愛してくれているって。昨日だって、 帰りたくないのに帰って行ったんだって。だって、にいさん抱きしめてくれたもん。キス、 してくれたもん」 聖理の云うことに間違いはない。一人にして帰るのは気が引けたし、聖理のことは大事だ。 抱き寄せて頬にキスしたのも事実。 ――なのに。 なのになんでだろう。何か彼女の表現には違和感がある。いや、僕との間に齟齬がる。そんな感じ がする。 「にいさん」 身体を押し付ける。従妹の胸が形を変えた。 「おい、くっつきすぎだ」 すりついてくるのはいつものことだが、それすらも別種のもののような違和感がある。 「いいでしょう?だって、聖理とにいさんは好きあっているんだもの」 「それはそうだけど」 「聖理のにいさん・・・聖理だけのにいさん・・・」 周りに人が居ないからか、それとも僕しか見えていないからか。聖理は無邪気さの感じられない 甘え方をしてくる。 その時ケータイが鳴った。メールを着信したらしい。 『良い蛸が安く買えました。今日はお兄ちゃんの好きな酢の物を作ります』 妹からだ。 「コトリ?」 「ん?ああ」 聖理がケータイを覗き込んだ。 「ふうん。こんなことまで態々にいさんにメールしてくるんだ」 無機質に云う。 やっぱり今日の従妹は雰囲気が違う。 「にいさん、今日はうちに来てくれないんでしょう?」 「ん。まあ流石に、二日連続は無理だよ」 泣くかな?そう思って従妹を見る。聖理は不適に笑っていた。 「そう。じゃあ我慢してあげる。そのかわり・・・・わかっているでしょう?」 「え?」 ギュッと僕を抱きしめて顔を近づける。 「昨日みたいに、聖理を我慢させて?」 甘やかなメゾソプラノが耳朶を這う。 昨日のように。それはキスのことだろうか。 「あれはそう何度も何度もやる類のものじゃないだろう?」 「だめだよ」 聖理は首を振る。 「あんなに甘美な餌を聖理に食べさせたのは、にいさんなんだよ?そのせいで聖理はもう、 あれじゃなきゃ我慢できなくなったの。にいさんからやったことなんだから、責任をとって あの餌を与え続けなければいけないの」 「でも」 「はやく」 有無を云わせぬ迫力だった。僕は仕方なく聖理の柔らかい頬に口付けする。 「ん・・・・。ほっぺ・・・」 満足そうに笑う。 「にいさんも聖理と離れるのは寂しいでしょう?だから」 頬にキスされる。いや、舐められたのだろうか。 「愛してるよ・・・にいさん」 耳元で囁く。聖理は何かが変わってしまったのだろうか。 僕は口を開くことが出来なかった。 122 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 23 34 ID H/8YPaTB 日曜日。 僕は約束通り理理と遊びに出かけた。 朝食を済ませ、午前中から家を出る。 妹は自分から誘ったのに希望する場所は特になかったようだ。その結果、僕があちこちに 連れ回すこととなった。駅前の店を覘き、買い物をする。昼食を摂って、午後は海の見える 大きな公園を散歩した。 理理は終始笑顔で僕についてきた。とにもかくにも僕と出掛けられればそれで良かったようだ。 「こんなんで楽しいのか?」 「うん。凄く幸せ」 満面の笑み。真っ直ぐすぎて直視できない。 「・・・そうか」 海に面した遊歩道を歩き出す。 「お、お兄ちゃん」 妹に呼び止められる。 「ん?」 「その、手を、繋いでも・・・良い?」 顔を真っ赤にし、控えめに僕を見る。この娘は基本的に傍にあっても触れてくることがない。 よほど恥ずかしいのだろうか。俯いたまま動かない。 僕は無言で手を取った。 「あ・・・」 妹は驚いたように身体を震わせ。消え入るほど小さな声で「ありがとう」と手を握り返す。 ちいさくすべすべとした理理の手から伝わる暖かさは、幸せと呼んでも良いものだろうか。 穏やかに手を繋いだまま、道を歩いた。 「たまにはこういうのも良いかもな」 「本当?じゃあ、また一緒にお出かけしてくれる?」 「ん・・・。たまに、ならな」 妹が繋いだ手を強く握り締めた。 暫く無言で道を行く。すると、遊歩道の傍の芝生に露店がみえた。食べ物の屋台ではなく アクセサリーを販売しているらしい。 「お兄ちゃん」 理理が僕を見上げる。 「見たいのか?」 「うん」 妹は頷いた。理理は基本的にアクセサリーを身につけることはない。唯、小物の類は好きなようで 部屋にはそういったものが飾り付けられている。そういえばブローチやコサージュも買うことだけは 好きだった。 店にいるのは外国人ではなく日本人だった。いつも思うのだがこういうお店は採算採れるんだろうか? 「いらっしゃい」 愛想の良い店員に会釈して、品を見る。値段の割には質が良さそうだ。 理理は商品をじっと見つめている。何か気に入ったのがあるのだろうか? 「お兄ちゃん」 「どうした?欲しいものでもあったか」 尋ねると、耳まで真っ赤にして僕を引っ張って行く。 「あのね、お兄ちゃん。・・・・お願いがあるの」 「買って欲しいものでもあったか?」 コクリと頷く。 「えと、ね。買って欲しいものもあるんだけど、それだけじゃないの」 そう云って指をもじもじ。 「私が・・・お兄ちゃんにも買ってあげたいな、って・・・」 不思議な提案だ。交換ということなのだろうか? 123 名前:籠の中 ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/04/15(日) 02 24 59 ID H/8YPaTB それは構わないけど」 「本当?」 赤い顔で見上げる。 「ああ、たいした出費じゃなさそうだしな」 「ありがとう」 そう云って露店のほうへ駆けて行く。店員と何か話し込んでいるようだ。 妹が手招きをする。 近づいていくと店員は何かを包んでいた。 「ほいよ、にいちゃん。彼女と仲良くな」 紙の包みを渡される。中身はなんだろうか。わからないが、とりあえず僕は理理の分を。理理は 僕の分の代金を払った。 「いこう、お兄ちゃん」 彼女といわれたのが恥ずかしかったのか、理理は僕を引っ張ってその場を離れる。 周囲に人の居ない遊歩道まで来て、僕は妹に聞いた。 「なあ理理、中身なんだ?」 「・・・・アクセサリー」 「いや、それはそうだろう。俺は種類を聞いたんだけど」 「うん・・・」 妹は俯く。 「えと」 僕に向く。 「このアクセサリー、ずっと身につけていて欲しいの?だめ?」 「ずっと?」 「うん。寝るときも、お風呂に入るときも、ずっと・・・・・」 真剣な目だ。よほどの願いなのだろう。 「・・・・わかった」 「ほ、本当!?良かった・・・」 理理は涙まで浮かべて喜んだ。 「そんなに嬉しいものなのか?」 包みを開ける。 そこにはシンプルなデザインの――ペアの指輪が光っていた。
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炎[お東の方]義姫 (レア) 炎[お東の方]義姫+ (レア) 炎[お東の方]義姫++ (レア) 炎[独眼竜の生母]義姫 (ハイレア) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 攻2250 防2090 戦力19 攻2700 防2508 戦力19 攻3150 防2926 戦力19 攻4050 防3762 戦力19 スキル:篭絡之計効果:全属性の防御 中ダウン -最上義光が溺愛した妹-「お兄ちゃん、これどう?なにって、この新しい薙刀よ!!名うての職人に作らせたの!女もイイ武器を持たなきゃだよね!」 -最上義光が溺愛した妹-「お兄ちゃん、これどう?なにって、この新しい薙刀よ!!ねぇちょっと付き合ってよ!鍛練するの!嫌なわけ…ないよね?」 -最上義光が溺愛した妹-「お兄ちゃん、これどう?なにって、この新しい薙刀よ!!あれ?もしかして違うところ見てた?ふふーん、そうなんだ」 -最上義光が溺愛した妹-「お兄ちゃん、見てみて!!新しい戦装束!…えー、いいじゃない。本当に戦になったら、アタシがお兄ちゃん守ってあげる!」 売却価格 5,950貫 売却価格 8,925貫 売却価格 11,900貫 売却価格 17,850貫 [一騎当千]巴御前 ← 炎属性武将一覧 → [六波羅殿]平清盛
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364 352 sage 2008/12/24(水) 21 54 26 ID pZsmsMbQ 「お兄ちゃん。私、クリスマスプレゼントが欲しいんだけど。」 いつも通り二人で飯を食ってる最中に、妹がそんなことを言ってきた。 中学3年にもなって高校生の兄貴にプレゼントをねだるな、とも思ったが、 可愛い妹の頼みだ。できるだけ聞いてやりたい。とはいっても・・・ 「お前、今日になってそんなこと言うなよ。」 そう。今日はクリスマスイブ。言ってくるのが少しばかり遅いんじゃないか? もっと早く言ってくれれば、まあ、大したものじゃないけど買ってやれたのに。 「大丈夫。すぐにあげれるものだから。」 「何だそれ?まさか現金か?」 だとしたら夢もロマンもあったもんじゃない。 「違うよ。私が欲しいのは・・・お兄ちゃん。」 「・・・は?」 俺?俺をあげる?妹に? 「なんだ?肉体労働でもしろってか? そんなのクリスマスじゃなくたってやってやるのに。」 「ふふふ・・・肉体労働といえば肉体労働かな。」 わけわからん。まあ、でもあいつのたまのおねだりだ。 「よくわからんが、まあお前がそうしろって言えばやってやるさ。」 「・・・うん。じゃあ、後でお兄ちゃんの部屋に行くね。」 「え?・・・ああ、うん。」 妹が俺の部屋に来ることは珍しいことじゃない。 いつもゲームをやったり、ウダウダとテレビを見たり。 なんだ。結局普通のことじゃないか。 それとも、クリスマスだからって一人で家にいる兄に気をつかってくれているのだろうか。 だとしたら俺、惨め過ぎる・・・ 365 352 sage 2008/12/24(水) 21 55 41 ID pZsmsMbQ そんな俺の軽いヘコミ具合も知らずに、風呂上りの妹がやってきた。 綺麗なショートヘアがまだ軽く湿っている。 「ちゃんと拭かないと風邪ひくぞ。」 「うん。ありがと。」 全く。いつまでたっても子供なんだからなあ。 「じゃあ、テレビでも見るか?」 「うん!」 まあ、可愛いからいっか。 それからしばらく二人でいつも通りの時間を過ごした。 なんだかんだでもう日付が変わる時間だ。俺も眠い。 「なあ。そろそろ寝ようか。」 「そうだね。・・・でもその前にやっておきたいことがあるの。」 「ん?何だ?もう一対戦やってく・・・」 いつの間にか。 俺の口は妹の唇で塞がれていた。 何だこれ。何が・・・?あれ? 思考が追いつかない。 どれくらいたったか。妹がようやく唇を離した。 「・・・お、おま、何やって・・・」 「言ったじゃん。お兄ちゃんが欲しいって。お兄ちゃんもいいっていったじゃない。」 「いや、でもお前・・・」 違う。こんなんじゃない。 俺が言いたかったのは、こんなんじゃ・・・・! 「お前な!俺はそんな・・・」 その瞬間 妹が俺の首に顔を近づけて 歯を 突き立てようと 366 352 sage 2008/12/24(水) 21 57 31 ID pZsmsMbQ 「・・・・・え?」 噛み千切られる。 何故か反射的にそう思った。 妹の顔はよく見えないけれど、確信があった。 けれど。 チュッ・・・チゥ・・・ンチュ・・・ キスしてるのか?俺の首に?妹が? よくわからないが俺は生き永らえたらしい。 それと同時に言いようのない興奮と、気持ちよさが襲ってくる。 俺の首筋が妹の唾液まみれになって、ようやくあいつは顔を離した。 口の周りが輝いていて、何故か目が離せなかった。 「ふふ・・・噛み付いたりしないから安心してよ。 それより、私プレゼントが欲しいな。」 何言ってる?プレゼント?・・・俺が欲しい? 「それもあるけど・・・今年はお兄ちゃんをもらうでしょ。 で、来年のプレゼントも考えちゃった。」 来年? 「うん。 私ね。来年は」 お兄ちゃんとの赤ちゃんが欲しいな
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171 名前: NPCさん 04/12/09 16 57 40 ID ??? どいつもこいつも困ったちゃん、な話。 システムはアリアンロッド。初期キャラダンジョンシナリオと予告。 PL1(ネトゲ廃人)「俺、ラグナロクのキャラのまま作ります」 GM(常識人)「どうぞ」 PL1「じゃあXXとXXとXX(全部ラグナロクの魔法かなんからしい)相当のアイテムください」 GM「ルールブックの通りに作成をお願いします。そう予告したはずですが」 PL1「でもそれだと俺、死にやすいんで困ります」 PL2(偽スイフリー厨)「アリアンで殴られて死ぬ奴はバカw」 PL3(ただのアホっていうか俺)「文庫ですからね」 PL2「文庫ルール舐めてるわけ?世界最初のRPGは文庫だよ」(注:彼言うところの世界初RPGはSW) 俺「でもシャドウランとかD Dとかのほうが・・・」 PL2「そうやってすぐ洋ゲー持ち上げる奴いるんだよなー」 俺の言ってるのは ル ル ブ の 重 さ でした・・・。(つまりルルブで殴られて死ぬかってこと) 疲れてくると判断鈍くなっていかんね。 前スレMVPのGMさんをうちの鳥取にもください。 183 名前: NPCさん 04/12/09 17 50 51 ID ??? 171 その後、PL1がどうなったかが気になるんですが… 195 名前: NPCさん 04/12/09 22 09 37 ID ??? 171 PL2「文庫ルール舐めてるわけ?世界最初のRPGは文庫だよ」(注:彼言うところの世界初RPGはSW) 過去スレでこんな脳内常識の香具師がいた。 何についても自分が正しいといいはり、その実間違いだらけの奴(ブラのカップはトップだかアンダーだかの片一方だけで決まる、と女に対して言い張るとか)がいた。 ひょっとして同一人物か? 199 名前: NPCさん 04/12/09 23 14 17 ID ??? 183 俺とPL2が斜め上を行きまくった会話をしてる間に、 「わかったよ、じゃあキャラ変えればいいんだろ」とキレ、すぐ落ち着いて普通にキャラ作ってた。 終始落ち着いてたGMの勝利だと思った。 セッション自体はみんな会話が斜め上のまま、ある意味平和に終わった。 195 それ読んだ覚えがあるけど、多分違う人。女子に下着のウンチク垂れた人だよね。 うちのはもっとヲタクに特化というか・・・。 そういやそのPL2、D Dのほうが古いと言っても、文庫SWと文庫D Dを比べて「嘘だ」と言う。 赤箱とかの資料見せても「これが捏造じゃないという証拠がどこに?」とか言い出す始末。 俺にしても本物は持ってないから、もう電波だと諦めて放置。 あ、あとSNEの人に「先生」つけて呼ばないと怒る。 そしたらサークルに女の子が入ってきたんですよ。 かなり前のOBの年の離れた妹ってやつで普通に可愛いんですが、 性格もよかったためか、PL2は見事に一目ぼれ。 早速PL2なりのウンチクやヲタ談義でアプローチを開始するけど、 相手は廃人卓上ゲーマーの妹、天然ぽくあっさりと知ったかぶりやウンチクを粉砕。 PL2「でね、古いと言われてもSWは元祖だけあって・・・」 妹「そうですね、和製RPGの元祖ですね~。もっと古いD Dでもまだ面白いですもんねニコニコ」 みたいな。 とどめはその子が持ってきた写真。 その子と兄の写真なんだけど、背景にD Dの赤青緑黒箱とカレンダーがばっちり。 それ以降PL2はSWが元祖だと言わなくなりましたとさ。ちゃんちゃん。 心なしか威張らなくなってきたような。っていうか小さくなってるような。 204 名前: NPCさん 04/12/09 23 31 17 ID ??? 199 欲しい。譲ってくれ。 つか、今はどうしてるんだ?>OBの妹さん 205 名前: NPCさん 04/12/09 23 42 53 ID ??? そのPL2と妹がくっつきました、とかいうありえんオチだったら 俺は絶望して自害するぞ。 207 名前: NPCさん 04/12/09 23 53 47 ID ??? その子と兄の写真なんだけど、背景にD Dの赤青緑黒箱とカレンダーがばっちり。 イモータルセットはないのか! ていうかどんな色か覚えてないけど! 214 名前: NPCさん 04/12/10 00 20 16 ID ??? 204 よし、譲ろう、と言ったら俺がお兄様に殺される。 妹さんはどうもしてない。困ったちゃんをニコニコとスルーしつつ楽しく遊んでます。 お兄さんの資産(ボドゲTRPG多数)がサークルに来ていいことだらけ。 205 俺も自害しますぜw 彼氏いるらしいけど、全然話を聞かない。自己防衛のためにいる振りしてるだけかも? っていうか兄のほうが「妹と付き合いたければ俺とメックで勝負しろ」とか言い出しかねん人だし。 207 あったかも。金箱見たことないから見落としたかも? 213 現実って厳しいね・・・(´・ω・`) スレ45
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696 名無しさん@ピンキー sage 2009/03/14(土) 22 35 21 ID HlGNdfC3 バレンタインデーに妹から手作りチョコをもらった。 「さんきゅ。ホワイトデーはお返しに何か考えないとな」 「そしたらお兄ちゃん、一緒にケーキを作ってくれる?」 「一緒にケーキって……そんなお返しでいいのか?」 「うん。二人で作ったら絶対楽しいよ。ね♪」 うちの妹は気立てがよい。俺の懐具合を考えて贅沢を言わない。 本当に可愛い妹だ。 と、思ったのだよ、一カ月前は…… 「……で、コレわいったい何の真似ですか? 何でオレ裸で縛られてるですか?」 「こらっ♪ 動いちゃダメだよ、お兄ちゃん♪ デコレーションに失敗しちゃうでしょ♪」 「どこに苺を載せてるですか? 生クリーム山盛りヤメて下さい絵ヅラとして美しくないです野郎にこんな」 「そんなことないよ♪ お兄ちゃん、とっても美味しそう♪ 残さず食べてあげる♪」 「一緒にケーキ作るってオレをケーキみたいにクリーム盛りつけるってことだったのか?」 「それはまた別♪ 生まれてくる子の名前を慶喜(ケイキ)って付けるんだよ♪」 「何で生まれるのが男って決めつけてるんだよ」 「我が家の中に女は私ひとりで充分♪ 胎児検査でメス猫とわかれば未然に始末♪」 「……妹パネぇっす……」 「さあデコレーションお兄ちゃんの完成♪ いっただっきま~っす♪」 ……そうしてオレは妹に上のクチと下のクチから美味しく頂かれてしまったのだった(泣) 【おしまい】
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246 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 12 10 ID K43y8ILg 飛鳥が監禁(?)されている時同じくして、別のところではある少女が追われていた。 「はぁ…はぁ…」 「いたぞ!森に逃げ込むつもりだぞ!」 「ばかめ!森には対侵入者用のトラップが山ほどある。袋の鼠だ!」 少女は必死に走っていた。捕まればまた実験道具にされる。そのことへの恐怖心だけが少女の足を動かしていた。 「もう……だめ…。」 一本の木に身を委ね、へたりと座り込む。が、追っ手はすぐそこまで来ていた。 「見つけたぞ!囲め!」 「なんとしても逃がすな!なんなら足の一本や二本、折っても構わん!」 少女の恐れは最高潮に達した。そのとき、森は光……いや、夜の闇より暗い、闇色の光に包まれた。 男たちの断末魔が森にこだまする。あとに残されたのはただ一本だけの木と、少女だけだった。 「…行かなきゃ。"アスカ"のもとへ…。」 少女は、再びゆっくりと歩みだした。 247 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 12 57 ID K43y8ILg ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ところかわってここは結意の自宅。 結局俺は朝まで結意と致しまくってた。…むしろ結意に一方的に搾り取られたようなもんだが。 「…うーん、今何時だぁ?」 「えっと…9時47分だよ。」 「はぁ…遅刻か。おい結意、今からでも学校行くぞ。」 「あっ、ちょっ、待って!」 「なんだ。」 「…立てないの。おなかに力はいんないのぉ…。」 ベッドにちょこんと座り込んでそう答える結意…またか。まてよ、これは好都合かもしれない。今の結意は自力では家から出ることすらできないだろう。 そうなると必然的に今日は自主休講、つまりサボらざるを得ない。ならば、俺だけ学校に行くふりして自宅に帰れる! 「…とか考えてるんじゃないよね?」 「なっ!?」 「言ったよね?飛鳥くんのことならなんでも分かるんだよ?あの女のところに行ったら………からね。」 最後の方がよく聞き取れなかったが…はっきりしない分逆に怖い。 でも、結意はなにをそんなに明日香のことを邪険にするのだろうか? 明日香はあくまで妹。だけど結意はもう恋人も同然だ。…さすがに妊娠してもおかしくないくらいシたのはまずったけど。避妊もしなかったし…。 何が言いたいのかというと、今さら俺は結意から離れる気はない。それはあいつだって分かってるはずだ。 だから取り越し苦労だってことをなんとか教えてやりたいわけだが…さて、どうしたものか。とりあえず…… 「結意……」 「なに…んっ」 キスをしてみた。ちなみに深い方。軽く舌を動かしたのち、唇を離してさらに追い討ちのひと言をかける。 「…愛してるよ、結意。」 あ…落ちた。うん、安らかな寝顔だ。こうしてれば可愛いんだよなぁ。っと、見惚れてる場合じゃない。 俺はそのまま結意の手足を、昨日俺を捕縛していた縄で固定し、猿ぐつわを噛ませた。よし…これなら心配ないだろう。 248 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 14 00 ID K43y8ILg 「…ん?んん―――!ん―――!!」 「って、はやっ!」 間一髪。結意のやつ…もう目を覚ましやがった。なにやら必死にもがいて涙目で俺を必死ににらみつけてる。たしかこういうときは…… 「…結意。このままおとなしく待ってられたら、 ご ほ う び あげるからな?」 「……?――!―!」 うんうんと犬のように首を縦にふる結意。…変態め。 そんなこんなでようやく結意の家から脱出できた俺はその足で自宅に向かった。 携帯は粉々だし…結局昨日は帰れなかったからなぁ…。明日香のやつ、俺がいなくて寂しがってるかもな。 そんなことを考えてるうちに、あっという間にに自宅に着いた。徒歩5、6分てとこか…やっぱ近いな。 がちゃりと鍵をあけ、中に入る。 「ただいまー。明日香、いるか?」 …返事はない。寝てるのか。明日香も遅刻か………な!? ふと、リビングに目をやってみる。そこは、悲惨な状態になっていた。 床には料理と砕けた皿が散らばっていた。さらに、カーテンはぼろぼろに切り刻まれている。電話の子機も真っ二つにへし折れていた。 まず俺が真っ先に疑ったのは強盗の可能性。…だが、財布や通帳は無事だ。じゃあいったい…? 明日香のことが心配になった。俺は慌てて二階へと駆け上がり、明日香の部屋に向かう。 扉を開け放つ。明日香は部屋の中にいた。だが…様子がおかしい。俺はそっと近づいて、声をかけてみた 249 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 14 37 ID K43y8ILg 「明日香………?」 「あ…おにいちゃん?」 明日香は俺の姿を視認するや否や、はじけるように飛びかかってきた。自然と、俺たちの体は重力の法則にしたがって床に倒れこむ形になる。 そのまま明日香は俺の胸元に顔をうずめ、荒く呼吸をしている。 「はー、はー…おにいちゃん…さびしかったよぉ……昨日帰ってくるって言ったじゃない…。ねぇ…なんでよぉ…なんで私を独りにするの…?」 「…ごめんな、明日香。もう大丈夫だから、な?」 涙ながらにそう訴える明日香に対し俺は、ありきたりな慰めの言葉しかかけられなかった。 が、明日香は…… 「あは…おにいちゃんの匂いだぁ……いい匂い…」 まるで昨日の結意のようなことを口走った。思わず、肩をつかんで距離をとろうとしたが、がっちりと抱きついて離さない。 その息遣いも、言動も、上気した表情も、結意そのものだった。いや…これは、俺に対して向けられたある共通の生理的反応……すなわち欲情。 「すーはーすーはー……もうだめ、我慢できない…。」 「明日香、やめるんだ!」 が、明日香はとどまるどころか俺のズボンのファスナーに手をかけ始めた。…もう、明日香が何をしようとしているのかは容易に予測できた。 「やめろ!俺たちは兄妹だぞ!」 「もう遅いよ……お兄ちゃん。お兄ちゃんが寝てる間にもう何度も何度もこうしてたんだよ?気づかなかった?」 「え…?うそだろ……それじゃあお前は…っ!」 250 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 15 19 ID K43y8ILg とうとう俺のモノをほおばりだした。獣のように一心不乱にしゃぶりついている。明日香はそれこそ子供のような体つきだ。払おうと思えばそれは簡単だ。 だが今の明日香からは不思議とオーラが漂っているようだ。あくまで感覚的なものであり、実際に見えるわけでもないのだが…そのオーラが俺にそれをさせない。 今の俺にできることといえば明日香に言葉で訴えることだけだった。 「…頼む、やめてくれ!お前は俺の妹なんだ!汚したくないんだ!」 「いいんだよ?私、お兄ちゃんにならどんなに汚されたっていいの。むしろ、いっぱいお兄ちゃんに汚されて、お兄ちゃんだけのものになりたいの…。だから…」 「……っ!!」 俺はついに限界を迎えた。明日香の口内を迸りの受け皿のようにしてしまった。明日香は、口いっぱいに放出された精液を余すことなく飲み干した。 それだけにとどまらず、俺のモノを舌できれいにせんと精液をなめとりだした。 「ぴちゃ…ぺろ…おいしぃ……お兄ちゃんの味だぁ…。」 「あす…か…何でこんなことを?」 「だって、私お兄ちゃんが好きだもの。いつもずっとお兄ちゃんのそばにいて、ごはん作ってお洗濯して、せーよくしょりだってしてあげたいの。 なのに…どうして?お兄ちゃんがいなくて私、気が狂いそうだったんだよ?もうどうしたらいいかわかんなくて、死んじゃおうとすら思ったの。 それなのに、お兄ちゃんは他の女と一緒で…私、お兄ちゃんに捨てられちゃったの?ねぇ…答えてよ。」 だが、何も言えなかった。今まで明日香が俺をそういう目で見ていたことなんて露ほども知らなかった。 それに、俺たちは血のつながった兄妹だ。俺には明日香を受け入れることはできない。 「……ごめんな、明日香。俺はお前の気持ちには応えられない。」 「なんで?私が妹だから?子供みたいな体で満足できないから?」 「そうじゃない…俺はお前が何より大事だ。お前が好きだよ。 でも、俺にとっては今まで一緒に過ごしてきた大事な家族なんだ。だからこそ、こんな風に汚したくないんだ。」 「…いやぁ!そんなの聞きたくない!私にはお兄ちゃんがすべてなの!…そんなこといわないで…お願い……。」 最後のほうは消え入りそうなほどか細い声だった。それだけで俺が明日香にとってどんなに残酷なことを言ってるのかがよくわかる。 だから、せめて…… 251 :天使のような悪魔たち 第4話 ◆UDPETPayJA :2008/10/21(火) 18 16 15 ID K43y8ILg 「お兄ちゃん……んっ…」 ちゅぱ……ぴちゃ……ちゅ… 「……ぷは…ごめんな明日香。俺には、ここまでしかしてやれない。」 「……あっ…あぁぁぁん…ふぁぁぁん…ぐすっ…」 大粒の涙を流す明日香。俺は、今にも壊れてしまいそうなくらい細いその肩を抱いてやることしかできなかった。 それから数時間後、なんとか明日香をなだめた俺は部屋の片付けをしていた。 …正直、複雑な心境だ。このまま明日香と二人で今までどおりやっていける自信がない。 いっそ、俺がいなくなれば……だめだ。それこそ明日香が発狂するかもしれない。 自惚れか、はたまた考えすぎかもしれないが…そう思えて仕方がないんだ。 俺は明日香とはひとつになれない。でも、明日香を失いたくない。誰か…教えてくれよ。 「ほんと、どうすればいいんだよ……?」
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前へ その遼子に洸至が口づけようとすると、遼子が顔を背けた。 「駄目よ、さっき…私あなたのもの飲んだのよ…」 「だから?」 洸至は鼻で笑うと、そのまま口づけた。遼子が吸いあげた自分自身の精の味がした。 ただ自分のものを口にすると思えばおぞましいが、それが遼子の中にあればおぞましさも 消え、気にならなくなっていた。 血を分けた兄妹で汚濁にまみれた行為をすればするほど、遼子の中でたぎる自分を感じていた。 口づけたまま、また遼子をゆする。 はじめはゆっくりと。 待ちかねたように遼子も腰を揺らしてきた。 兄妹で揺れるリズムが重なり連なる。 徐々にリズムを上げる。 遼子の足もリズミカルに揺れる。 これだけ深く繋がっていても、まだ足りなくて舌を絡ませお互いを味わい続ける。 妹の喉の奥からの甘い息が洸至の脳を刺す。 遼子の息が上がり始めると、洸至はまたリズムを落した。 今度は押し付けるほど深く差し込んだ後、緩慢に引き抜く。 緩慢にまた差し込み、深く押しつけた時、遼子の喉から悲鳴にも近い声が上がる。 奥の方まで感じているようだった。 だが貪欲に快楽をもとめて、洸至の腰に自分の腰を擦りつけていた。 洸至が唇を離すと、遼子との唾液が糸を引く。 遼子の耳元に口を寄せると囁いた。 「望み通り、滅茶苦茶にしてやるよ」 腕の中で、遼子が微笑んだように見えた。 洸至は遼子の肩の上に手を置くと、それまでの動きが嘘のように激しく叩きつける。 「きゃっ」 濡れたタオルを打ち付けるような湿った音と、激しくベッドが軋む音が響く。 「やぁっ、あっ、あふっ」 腕の下の遼子がずり上がるほど強く腰を動かす。 「すごいっ、あっ、いい、っんん」 鷹藤のことも、寂しさも、全部忘れてくれ。 今だけは全てを忘れてくれ。 なあ、遼子、だけどお前はいま誰に抱かれているんだ。 俺を失った寂しさを俺がいま忘れさせているのに、だけどお前は俺に抱かれていると思ってないんだよな。 「やっ…あっ…」 「遼子…」 終わりが近い。 「あっ…い、いい、いくっんんんっ」 洸至の背筋を快感が走る。 「きゃあああんんっ」 叫ぶように乱れた声を上げると、遼子は意識を手放した。 肩で息をしながら、洸至が窓の外に眼をやった。 眼下に拡がるのは眩いばかりの光の海だが、東京の空はまだ闇に支配されていた。 朝までは時間がありそうだ。 心ゆくまで遼子を味わった後、自分の服装を整えベッドで眠る遼子の頬と唇にキスをしてから、 洸至はバスルームに行くと灯りをつけた。 バスタブには胎児のような姿勢をとり眠る鷹藤がいた。 鷹藤を遼子の隣に引き摺って横たえると、洸至は部屋を後にした。 ハンドルを握りながら洸至は笑っていた。 まったく傑作だ。 二人とも起きたら驚くだろう。 覚えがないまま高級ホテルの一室で目を醒ますのだ。 遼子は失った記憶と気だるい躰を、鷹藤は記憶のない一夜への戸惑いを抱えて。 しかもあのホテルの支払いは鷹藤のカードになるはずだ。 「一ヶ月分の給料が吹っ飛ぶな」 慌てふためく鷹藤の様子を想像して、洸至はしばらく笑いが止まらなかった。 ひとしきり笑った後、曙光がさす街に目を移す。 ―――俺が求めていたのはこれだったのか。 薬を使って遼子を抱くのも、きっとこれ一回きりで終わりだろう。 たぶん、本当に求めていたのは、二人で過ごしたリビングでの他愛もない会話。 レトルト料理の夕食。二人で暮らしたあの平穏な日々。 だがそれだけはもう手が届かない。 騙しても薬を飲ませてもそれだけは手にすることができない。 それはもう俺の手を離れて、鷹藤の元へ行ってしまった。 名前があったころ俺は強欲過ぎた。 破壊も、安寧も、遼子のすべてを手にできると思ったから全てを失った。 締め付けられるように洸至の胸が痛む。 だったらこのまま潰れてしまえ。 叶わぬ願いを抱えて生きながらえるのなら、もう何も感じたくなかった。 だが、それもきっと叶わぬ願い。 それが強欲すぎる男への罰。 こんな感じになりました。不快な話かもしれません。すいません。 イケイケ遼子にお兄ちゃんがたじたじになる話のはずが、結局途中からお兄ちゃんが イケイケどんどん的な展開に…。 258 GJ!!GJ!!GJ!!です!! お兄ちゃん編、堪能させていただきました。 ありがとうございます! 鷹藤ぃぃぃぃ、何を教えたぁぁぁw 259 うわっ、最後のオチ…お兄ちゃんやってくれるw でも切ない… この切なさでお兄ちゃんに惹かれてしまうのかな 260 GJです!えらい展開になりましたが、本当に切ない。遼子の事を思ってるのに、思いすぎてるお兄ちゃんが切ない…